《 顧客ニーズ・市場性 》 リサイクルユーザー
リサイクル業界が定期的に示す業界動向及び環境調査によれば、未使用品を含む中古品の国内市場規模は1兆2千億円で、5年前より20%増加している旨の報告がある。増加の背景には、景気の悪化による消費者の生活防衛意識の高まりによって廉価品の多いリサイクル品が支持されたこと、社会の環境意識の高まりによる「モノ」のリサイクルやリユースに対する意識の高まりがリサイクル業者にとって追い風となり、インターネットオークションをはじめとする中古品流通ルートが拡大したことで中古品の売買は以前より身近になっている旨の報告がされている。又、リサイクルショップは、引っ越しする際に大型家具や家電が不要となるケース、リーズナブルに買い揃えたいケースなど、売る側としても、買う側としても、非常に助かる存在となっていることが伺える。
一般消費者の約40%がリサイクルショップでの売却経験・購買経験をしている旨の報告がある。逆を言えば、売却・購買経験のない60%の方の利用度が高まれば市場規模はさらに大きくなると推測される。
このことを踏まえ、高齢化率の高い市区町村の地域属性も含め、地域の消費者が追及する商品群を提供することと併せ、高齢者世帯が多い地域実情から宅配サービスを展開することで、地域内外の埋もれた潜在的な需要を獲得することに繋がり、市場の拡大から経営の持続的発展に繋がると判断できる。